たいなか施療室にて

仕事や日々の生活の中で思うこと、感じることを綴っていきます。

顔面痛について

今回は、顔面痛について書きたいと思います。

 

まず顔面痛で考えられる事としましては、

・歯の疾患

副鼻腔炎(特に上顎洞炎)

・顎関節の機能障害

・目の疾患

・中咽頭または後方1/3の舌の機能障害

三叉神経痛

・慢性的発作性の片頭痛

などがあります。

 

原因は単純なものから、癌(腫瘍)・動脈瘤・骨髄炎といった危険なものまで幅広く考えられます。

ですので、まずは医療機関で受診して下さい。

 

あと原因が充分に解明されていない「非定型顔面痛」というものもあるようです。

 

症状と特徴としましては、

・顔面・顎・口腔などに原因不明の慢性的で持続的な痛みが生じる。

・外傷・炎症・できもの等の器質的変化がなく、X線撮影でも異常所見が認められず、知覚マヒも認められない。

・痛みの部位が三叉神経の知覚神経支配領域と一致せず、時に痛い部位が移動する。

・ズンとした重苦しい痛みで、表面部ではなく深層部の鈍痛として感じる。

・痛む部位を触ったり、押したりしても痛みが強くなることはない。

・中年女性に多いが、10代から高齢者まで幅広い年齢層に発症する。

・血液検査においても異常が認められない。

・しばしば無効な歯科治療が繰り返される。

・ほとんどの患者において、精神疾患を疑うような異常は認められない。

などです。

 

心因性説や神経因性説などがあるようです。

複数の要因が発症に関与しているケースもあるようです。

近年、抗うつ剤の鎮痛作用が有効であることが明らかになったようです。

 

 

顔面痛の原因の中で、私が何とか施術できる(施術が可能なだけで、改善するかは、やってみないと分かりません)ものとしましては、

顎関節症によるもの(しかし程度によります)

・筋などの軟部組織の問題(拘縮・癒着など)

・上部頚神経(頚椎)の問題:(上部頚神経と三叉神経は同じ構造を持ち、ひとつの共同の道を通っているので、上部頚椎のサブラクセーション(機能障害)で三叉神経痛のような症状が出ることが結構あります)

などです。

 

だいたい、こんなもんです。

ご参考にしていただければと思います。

 

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