たいなか施療室にて

仕事や日々の生活の中で思うこと、感じることを綴っていきます。

胸郭出口症候群

今回は、胸郭出口症候群について書きたいと思います。

 

定義としましては、

上肢に痛み、感覚麻痺、筋力低下と不快感があり、上肢の挙上や頭頚部の運動に伴い症状の悪化が認められる状態のこと。

 

原因としましては、

胸郭出口における鎖骨下動脈・鎖骨下静脈または腕神経叢の圧迫。

 

分類としましては、

・頚肋症候群:頚肋(C7に生じる余剰の肋骨または横突起の過形成)による圧迫

・斜角筋症候群:斜角筋による圧迫

・肋鎖症候群:鎖骨・肋骨間隙の狭小化による圧迫

・小胸筋症候群(過外転症候群):小胸筋による圧迫

 

血管性のものと神経性のものがありますが、神経性のものが多いような気がします。

 

胸郭出口症候群の方の多くに、肩甲骨の下制変位がみられます。

肩甲骨の下制変位も、頚椎や胸郭出口のアライメントに変化を生じさせ、胸郭出口症候群を引き起こす原因の一つになっているとされています。

 

検査としましては、

・事前可動域検査

・鎖骨上部の腕神経叢における圧痛の確認(触診)

・神経学的検査(反射・知覚・筋力)

・整形外科テスト(アドソンテスト・肋鎖テスト・ライトテスト・牽引テスト・ハルステッド検査など)

 

この胸郭出口症候群ですが、私の行っている施術で、かなり効果があります。

症状の改善・回復も十分に見込めます。

 

しかし、鎖骨や第1肋骨の骨折、頚肋、第1肋骨の形成異常、靭帯の形成異常、斜角筋停止部位の形成異常や、腫瘍、感染性のようなものが原因になっている場合は、ちょっと無理ですね。

徒手療法で、どうこうなるものではありませんので。

 

ただ実際、胸郭出口症候群の症状を持って私のところに来られる大半ほとんどの方の原因は、軟部組織の拘縮・癒着、サブラクセーション、全体の筋バランスおよび骨格バランスの悪化などです。

ですので、大半ほとんどの方が改善・回復されております。

 

自分の症状・・・ひょとしたら胸郭出口症候群かもしれない。

そう思われた方は、ぜひご相談して頂ければと思います。

ぜひ私の施療を、お試し下さい。

 

神経症状が出ている場合は、できるだけ早く処置をしないと、長引けば長引くほど予後は悪いです。

改善・回復しにくくなります。

 

たいなか施療室