股関節(大腿)の症状(疾患)について
今回は、股関節の症状(疾患)について大まかに簡単にザッと書きたいと思います。
基本、股関節の症状(疾患)において、股関節の問題だけが原因になっていることは、あまりないように思います。(変形性股関節症とかになってきますと話が変わってきますが)
どちらかと言うと、股関節周辺の軟部組織からの影響が大きいのではないでしょうか。
股関節の症状(疾患)に関わってくる代表的な軟部組織を挙げますと(全てではありません)
・関節包
・大殿筋
・中殿筋
・大腿方形筋
・外閉鎖筋
・大腿直筋(腱)
・縫工筋(腱)
・中間広筋
・ハムストリング(腱)
・大腿筋膜張筋
・薄筋
・内転筋群
・恥骨筋
・腸腰筋
・梨状筋
・滑液包(転子包、腸恥包、坐骨包など)
などがあります。
これらの軟部組織に何らかの問題が生じると、股関節や股関節周辺(殿部・大腿部を含む)に症状(疾患)が現れます。
ここに挙げました関節包や筋に対しましては、もちろん程度やどのような問題なのかにもよりますが対応する手技は持っております。
股関節そのものにアプローチして効果的な疾患としましては、股関節インピンジメント症候群あたりですかね。
対応する手技は持っております。
仙腸関節や椎間関節(腰椎)の影響も受けやすいので、この辺りも要チェックですね。
もちろん、させて頂きます。
とりあえず股関節の症状(疾患)に対して私が出来ることとしましては、
・軟部組織へのアプローチ
・股関節へのモビリゼーションやAKTなどを使い股関節の関節機能障害の改善を図る
・仙腸関節や椎間関節(腰椎)だけではなく、股関節の代償性パターンに関わる部位もチェックして調整する
こんなもんですかね。
あくまでも対応できるのは機能障害レベルのものです。
器質的な問題が原因になっているようなものを改善させるのは、かなり難しいです。
例えば代表的なものとしては、変形性股関節症です。
症状としましては、
・夜間に痛みが悪化
・朝、起きた時の関節の硬さ
・休息後に症状悪化
・陰部、殿部、大腿外側部、膝内側の痛み
・内旋、伸展、屈曲、外転運動の制限
・関節包の線維化(可動域(ROM)の制限)
などがあるのですが、こういった器質的な問題が原因になっているものに対して私がしてあげられることは、出来るだけ可動域(ROM)を大きく保ち維持をさせ、症状を遅らせることぐらいしか出来ません。
これが徒手療法の限界です。
悪しからず。