側弯症
今回は、側弯症について書きたいと思います。
まず、保存療法が特発性側弯症の改善に効果があるというエビデンスは何もないようです。
そして胸腰椎部の側弯症は腰痛の原因となりやすいということです。
分類としましては、
特発性側弯症と二次的側弯症に分かれます。
そして特発性側弯症には、乳幼児期側弯症、幼児期側弯症、思春期側弯症などがあります。
そして二次的側弯症には、病理的側弯症、傷害性側弯症、先天性側弯症などがあります。
ちなみに特発性というのは原因不明ということです。
なので特発性側弯症の原因は、ほとんど不明ということになります。
特発性側弯症は一般的に6才から8才が多いようです。
機能的側弯が多いようです。
逆に二次的側弯症は構造的側弯が多いようです。
腰痛、頭痛の原因の一つになります。
cobb角70度以上になりますと手術の適応となります。
乳幼児期側弯症の多くは自然治癒するとされております。
ただ進行性のものかを鑑別するということは忘れてはならない重要なことです。
思春期側弯症としましては、
・発症率は1~3%である。
・最も多いタイプである。
・ダブル側弯はシングル側弯よりも進行性となるリスクが高い。
・成長期における側弯症は進行性リスクが高くなる。
先天的側弯症としましては、
・片側性の構造的疾患
・内臓等、他の先天的疾患の併発(心臓、肺)
・胸椎の過剰後弯曲
検査としましては、
アダムステスト、側屈テスト等々ありますが、基本的には画像診断になると思います。
さて、この側弯症に対して私が出来ることといえば、
・アジャストメント
・モビリゼーション
・軟部組織のリリース
・運動療法
ということになるのですが・・・
効果があるかどうかは、これはもう、ハッキリ言って程度によります。
重度の側弯症には、ほぼ効果はないと思います。
特に二次的側弯症においては無理です。
特発性側弯症においても重度のもの及び進行性のものにおいては、おそらく効果は薄いと思います。
その側弯症によって出ている症状を少し緩和させるくらいなら可能かもしれません。
ただ、脚長差、骨盤の傾斜、姿勢バランス、職業上の習慣などが原因になっているような軽度の側弯においては、かなり元に戻すことは可能です。
要するに、日々の生活習慣などで現れるサブラクセーションや筋スパズムなどによって起きる機能的側弯症には、かなりの効果が期待できるということです。
もし「あっ、そうかもしれない」と思われた方は、ぜひお試しください。