たいなか施療室にて

仕事や日々の生活の中で思うこと、感じることを綴っていきます。

神経モビリゼーションについて

今回は、神経モビリゼーションについて書きたいと思います。

 

私は、カイロプラクティックを中心とした療術を生業としているのですが、そもそもカイロプラクティックというのは「神経のトーンを整える」という考えが基本になっております。

簡単に大雑把に平たく言ってしまえば、神経の不調を改善させて様々な体調不良を改善させようという療法です。

特に脊椎を中心とした骨・関節へのアプローチによってそれを行ないます。

現在では筋などの軟部組織へのアプローチや反射ポイント等々、様々な方法で行われております。

もちろん、当施療室でも行っております。

 

ただ、これらは神経に対して間接的に影響を与える方法です。

例えば、その神経の不調の原因が関節や軟部組織にあるのなら改善する可能性はあります。

しかし、神経の不調の原因が神経そのものにあったとしたら・・・

やはり神経そのものにダイレクトにアプローチしていく方が改善率は上がりますよね。

その方法が神経モビリゼーションということになります。

 

やり方としましては、全体的アプローチ、局所的アプローチがあります。

 

対応できる神経としましては、末梢神経系(脳神経・脊髄神経含む)や脊髄の一部です(当然のことながら対応できない神経もあります、あくまでも手技で出来る範囲のもののみです)

自律神経系にも、いい影響があります。

 

神経モビリゼーションの効果としましては、

・神経内圧の正常化(神経内圧の正常化により、神経への血液供給、リンパの流れ、

          神経伝達が改善される)

・摩擦の軽減(摩擦の軽減により、神経線維の圧迫、神経線維内の循環障害が改善され

       る)

・可動性の改善(可動性の改善により、テンションが生じるのを防ぐことができる)

・神経周辺の癒着の改善

・神経の伸縮性の改善

・自律神経系の活性化

等々、まだまだありますが、大まかには、こんな感じです。

 

もちろん、神経の状態を改善することによって関節や軟部組織にも、いい影響があります。

例えば、関節軟骨への血液供給は末梢神経系、自律神経系によってコントロールされているわけですから、もし関節の運動障害や不調の原因が、その末梢神経系や自律神経系にあったとしたら関節をいくらいじっても改善しないわけです。

やはり神経の状態を改善してやらないと駄目なわけです。

 

運動器(各部位)の痛みや痺れや頭痛、体調不良などがあり、他の療法を受けていてもイマイチ優れない方は、ひょとしたら、こういうことが原因になっているのかもしれません。

ぜひ、ご相談して頂き、当施療室をお試し頂ければと思います。

 

たいなか施療室