たいなか施療室にて

仕事や日々の生活の中で思うこと、感じることを綴っていきます。

T4症候群

今回は、T4症候群について書きたいと思います。

 

典型的な患者像

・年齢:35歳以上(女性によくみられる)

・姿勢:頭部前突位(頚胸椎部屈曲位、フラットバック)

・仕事:長時間の前傾姿勢(デスクワーク、歯科医など)

・過去の病歴:胸郭出口症候群、心臓や膵臓の疾患

 

余談ですが、心臓起因の痛みとしましては、

・胸・胸骨から左手にかけての関連痛(右手に出ることもある)で、運動によって増悪、休息で改善

・低気温の中や食後すぐのエクササイズ(運動)で症状が増悪する

 

T4症候群の症状

・前腕から手・指にかけての感覚麻痺

・手の熱感または冷感

・上肢が重く感じる

・上肢が浮腫んでいるような感覚

・上肢がムズムズするような感覚

・肩甲骨内側縁の鈍痛、硬さ

・夜間痛

・頚部痛

 

カニズム

・上部胸椎の椎間孔における交感神経の圧迫・刺激

・肋骨頚における交感神経の圧迫・刺激

・椎間関節(上部胸椎:T2~T5)からの関連痛

⁂ 肋骨のサブラクセーションが原因になっていることもある

・神経に行く細い動脈への血流障害

 

私が行う治療としましては、

・アジャストメント(上部胸椎・下部頚椎・上部肋骨)

・モビリゼーション(上部胸椎・下部頚椎・上部肋骨)

・軟部組織テクニック

・必要であれば運動(エクササイズ)の指導

 

この症状に対しては、私が行う徒手療法は非常に有効で効果的です。

かなりの高い確率で症状の軽減・改善が可能です。

 

ただし!この症状は内臓からの関連痛など、T4症候群が原因ではないパターンもありますので、まずは事前に念のため医療機関で診てもらうことをお勧めいたします。

そして、医療機関で診てもらっても重篤な問題がなく、何となく治療や施術や運動の指導などを受けているのだけど、イマイチ症状が改善しない、スッキリしないというようなことであれば、ぜひ当施療室をご利用していただければと思います。

ぜひ、お試しください。

 

たいなか施療室