膝関節(下腿)の症状について
今回は、膝関節(下腿)の症状について書きたいと思います。
膝関節および、その周辺の症状は多いですね。
膝関節の構造自体、複雑ですし、大腿骨と脛骨という長い骨で作られている関節なので、非常に負荷がかかりやすく不安定性が出てきやすい部位ではあります。
それでありながら運動性もキープしなければいけないという、まあ症状が出やすい部位であることは間違いないです。
運動選手(アスリート)やスポーツ(運動)愛好家のオーバーユース(やり過ぎ)が原因になっていることが多いです。
逆に運動不足(筋力の低下)が原因になっていることも多いです。
これは、ご年配の方に多いですね。
しかし今は若い方にも増えてきております。
筋力が低下すると、その分だけ関節に負荷が掛かりますので、どうしても症状が出やすくなります。
退行性変性(老化)も、より進行します。
膝関節は2つあります。
1つは大腿脛骨関節です。
大腿骨と脛骨からなる関節で、この関節に2つの半月板(内側半月板・外側半月板)があり、4つの靭帯(前十字靭帯・後十字靭帯・内側側副靭帯・外側側副靭帯)が付いています。
よく半月板損傷だとか十字靭帯の損傷とか聞いたことがあると思いますが、それらは大腿脛骨関節の構造の部位が損傷したということになります。
それと変形性膝関節症も大腿脛骨関節の退行性変性(老化)が主な原因となります。
あと1つは膝蓋大腿関節です。
この関節は膝蓋骨と大腿骨からなる関節です。
ちなみに膝蓋骨とは、よく一般的に膝のお皿と言われている膝の前にある、押すとプニプニ動く骨のことです。
膝蓋大腿関節の運動障害(膝蓋骨の運動障害)が起きると膝関節の前面に痛みが出ます。
そして、この運動障害は周辺の軟部組織の問題が主な原因になっています。
例えば大腿四頭筋、特に外側広筋・内側広筋の筋バランスの問題であったり、腸脛靭帯や膝蓋支帯などに問題があると運動障害が起きてきます。
膝関節(下腿)の症状に関わってくる代表的な軟部組織や部位を簡単に挙げていきます。
・ジョイントライン
・内側半月板
・外側半月板
・前十字靭帯
・後十字靭帯
・内側側副靭帯
・外側側副靭帯
・ガーディー結節
・縫工筋
・薄筋
・脛骨粗面の内上方(鵞足の停止部)
・内側広筋
・外側広筋
・腸脛靭帯
・膝蓋骨の真ん中上方
・膝蓋靭帯
・膝蓋支帯
・膝窩筋
・足底筋
・ヒラメ筋
・腓腹筋
・長母指屈筋
・後脛骨筋
等々がございます。
当施療室において、膝関節(下腿)の症状に関わる関節や、それに関わる組織の機能的問題には対応できます。
これらの問題が原因で出ている症状でしたら改善可能です。
しかし、その状態の重症度や変性(老化)の程度によって、どこまで改善するかはやってみなければ分かりません。
もちろん膝周りだけではなく、足部(足関節)、股関節、骨盤、脊椎(体幹)の機能的問題の影響を受けて症状が出ている場合も大いにありますので、そういったものも含めてマクロ的に診させていただきます。
ぜひ一度、お試し頂ければと思います。