たいなか施療室にて

仕事や日々の生活の中で思うこと、感じることを綴っていきます。

仙腸関節障害

今回は、仙腸関節障害について書きたいと思います。

 

症状としましては、

仙腸関節の局所痛

・下肢痛(関連痛)

などがあります。

 

原因としましては、

・傷害:日常生活におけるマイクロトラウマ(微細な外傷)の蓄積

 

検査としましては、

仙腸関節の可動域検査

・触診(圧痛を調べる)

などがあります。

 

⁂触診をする部位

・上後腸骨棘(PSIS):上後腸骨棘(PSIS)の痛みに対しては、仙腸関節の他に大殿筋、上殿皮神経の問題も考慮に入れておく

仙腸関節(後仙腸靭帯)

・脊柱起立筋、腰方形筋、殿筋、梨状筋

 

坐骨神経痛との鑑別

・膝下まで関連痛がある場合は坐骨神経痛の可能性がある

・痛みに伴い、感覚麻痺もある場合は坐骨神経痛の可能性がある

 

私が出来る主な治療としましては、

・アジャストメント

・モビリゼーション

・筋膜リリース

などですが、これだけではなく、状態によっては上記以外のテクニックも使います。

 

この症状は、ほとんど改善します。

しかも比較的早期に改善します。

この症状に対する施術は、私が得意とする施術の中の一つでもあります。

 

余談ですが、仙腸関節を調整することによって、

・広背筋の筋緊張の正常化

・肩甲骨のポジションの正常化

・肩関節の可動域の改善

なども期待できます。

 

ぜひ当施療室で、お試し頂ければと思います。

 

たいなか施療室

脊椎すべり症

今回は、脊椎すべり症について書きたいと思います。

 

症状としましては、

・腰痛

・下肢痛(関連痛)

・腰部伸展位で症状悪化

などがあります。

 

原因としましては、

・脊椎分離症

・椎峡部(棘突起と横突起の間、上関節突起と下関節突起の間)の構造的疾患

などがあります。

 

私が出来る治療としましては、

・腰椎前弯曲の改善(脊柱全体の弯曲を改善させたり、仙腸関節を調整することで可能)

・筋膜リリース

・腹筋および脊柱筋の強化

などがあります。

 

とまあ、だいたいこんな感じなのですが・・・

基本的に、脊椎すべり症が原因で症状が出るというのは非常にまれです。

ほとんどないです。

ましてや脊椎すべり症の原因である脊椎分離症で症状が出ることは、ありません。

 

腰痛の症状で来られる方の中で「以前、整形外科で分離すべり症と言われました」と、そして「まあ、そういう感じなんで、この腰痛は無くならないんですよね」のような悲観的なことを言われる方がおられます。

しかし、それは大きな勘違いです。

今まで、そういう方を診てきましたが「あっ!これは間違いなく脊椎すべり症が原因だな」というようなものは、まだ一つもありません。

大抵は、それ以外の他に原因があることが、ほとんどです。

 

もし腰痛があり、これは脊椎すべり症だからとか、脊椎分離症だから仕方がないなどと思われているような方がおられましたら、ぜひ一度、当施療室で診せていただければと思います。

決して悪いようにはいたしませんので。

 

たいなか施療室

脊柱管狭窄症

今回は、脊柱管狭窄症について書きたいと思います。

 

症状としましては、

・間欠性跛行(歩行により足に痛み、しびれ、脱力感が出現し、休息により歩行が可能になる)

・腰痛

・下肢への関連痛

・腰部伸展で症状悪化

・腰部屈曲で症状改善

・休息で症状改善

・歩く、走るで症状悪化(しかし自転車は大丈夫:腰部が、やや屈曲位になるから)

などがあります。

 

原因としましては、

椎間板ヘルニア

・骨棘

・靭帯の肥厚(骨化):60歳以上の日本人に多い(遺伝的要素)

・腫瘍

⁂血流の減少が原因になっていることもある(糖尿、喫煙)

などがあります。

 

私が出来ることとしましては、

・アジャストメント

・モビリゼーション

ぐらいです。

 

当施療室で、脊柱管狭窄症自体を治療する(完治させる)というのは、ほぼ不可能です。

症状を、ある程度、改善・軽減・緩和させることぐらいなら可能です。

しかし、これも状態によります。

かなり進行して状態が悪いと、かなり厳しいです。

力及ばず申し訳ないということになる可能性大です。

 

しかし、当施療室で全身調整を受けていただいて、かなり症状が改善した方も、けっこうおられます。

そして脊椎管狭窄症が、その症状の原因になっていないことも多々あります。

実は、ちょっとした関節機能障害(サブラクセーション)であったり、筋肉などの軟部組織の問題などが原因になっていたというケースも少なくありません。

そうなりますと当施療室の施術で改善する確率は高くなります。

ただ絶対、改善するという保証はありません。

とりあえず一度、診せていただいて、施術してみなければ分かりません。

 

もし宜しければ一度、お試し頂ければと思います。

 

たいなか施療室

椎間関節症候群

今回は、椎間関節症候群について書きたいと思います。

 

腰痛の原因は一つでは決められません。

様々な要因が原因になっていることが、ほとんどです。

そして、この椎間関節症候群は腰痛の問題のほぼ100%原因の一つになっております。

 

症状としましては、

・腰痛(局所痛、鋭い痛み、腰椎伸展で症状悪化)

・関連痛(下肢後面)

などがあります。

 

原因としましては、

・椎間関節面、関節包の損傷、変性(関節包が拘縮するとROM(可動域)制限が起きる)

・腰椎前弯曲の増加

などがあります。

 

検査としましては、

・腰椎伸展⇒症状の悪化

・椎間関節(関節包)の触診⇒圧痛(鋭い痛み)

・ケンプテスト(+)

などがあります。

 

私が出来る治療としましては、

・モビリゼーション

・アジャストメント

・筋膜リリース

などがあります。

 

この椎間関節症候群に対しては、私の行う療術と非常に相性が良く、かなりの高確率で改善します。

腰痛には必ず椎間関節症候群が原因の一つになっております。

この椎間関節症候群が改善すれば、その分だけでも腰痛が改善するということになります。

 

腰痛でお困りの方、ぜひ当施療室の療術をお試しください。

 

たいなか施療室

椎間板ヘルニア

今回は、椎間板ヘルニアについて書きたいと思います。

 

原因としましては、

・神経根の炎症による下肢への関連痛

・脊椎や椎間板の変性

・急性傷害や反復運動

などがあります。

 

症状としましては、

・下肢への関連痛を伴なう腰痛

・腰部屈曲位、咳、くしゃみで症状増悪

・排尿障害(違和感、痛み、頻尿、出が悪い)に注意

などがあります。

 

検査としましては、

棘突起(SP)の触診(L5ーS1間だとL5SPに圧痛、L4ーL5間だとL4SPに圧痛)

・SLR

・スランプテスト

・知覚、運動検査(・痺れ、感覚異常:腰椎、仙骨の神経根 ・運動障害、下肢の筋力低下などがある場合は頚椎ヘルニアの可能性も考えておく)

などがあります。

 

私が出来る治療としましては、

・モビリゼーション:股関節、膝関節、足関節、椎間関節、仙腸関節

・リリーステクニック:股関節周囲筋および多裂筋、腰方形筋

などがあります。

 

現在では、椎間板変性に関与している遺伝子が発見され、椎間板変性は遺伝子の影響と言われております(特に頚椎ヘルニアが多いらしいです)

 

そして健常者(症状がない人)にも椎間板異常が、かなりの割合であります。

健常者(症状がない人)の椎間板ヘルニアは76%・椎間板変性は85%

ようは、まったく症状がない人でも、これだけの椎間板異常があるということです。

ほとんどの人が何らかの椎間板異常があると言っても過言ではありません。

むしろ椎間板異常が全くない人の方が珍しいのです。

 

さらには膨隆、脱出、遊離したヘルニアは免疫システムが食べてくれるとも言われております。

実際、椎間板ヘルニアと診断された方が何もせず、ただ出来るだけ普段通りの生活に近づけるような行動をとっておられたら、約2ヶ月後にはヘルニアが完全に消えていたという症例もあります。

 

そう考えますと、一概に腰痛、下肢の症状=椎間板ヘルニアと決めつけるのは、全くもってナンセンスだということになります。

たまたま画像を撮ったら写っていただけのこと。

ヘルニアが見つかったというのは、シワやシミ、白髪が見つかったと言って大騒ぎしているのと同じレベルだということです。

逆に椎間板ヘルニア以外に何か他の原因があると考える方が自然です。

 

なので、仮に医療機関でヘルニアだと言われても慌てないでください。

そして、腰が痛くなるたびに「これはヘルニアから来てる」なんて被害妄想をするのはやめましょう。

「ヘルニアがある限り、この腰痛は無くならない」なんて勝手に悲観する必要も全くありません。

 

非特異的腰痛の90%は6週間以内に自然治癒すると言われております。

そして神経根症状も50%は6週間以内に自然治癒すると言われております。

 

ですので腰が痛い!となっても慌てないでください。

大丈夫です、レッドフラッグ(悪性腫瘍・脊椎感染症・骨折・硬直性脊椎炎・馬尾症候群など:全腰痛の1~5%)でなければ大抵、保存療法や自然治癒で改善していきます。

そして腰痛のために何かをするとか、逆に何かをしないとかも全く必要ないです。

とりあえず普段通りの生活をしてください。

それが改善の一番の近道です。

 

たいなか施療室

胸背(腹)部の筋について

今回は、症状に関わってくる胸背(腹)部の筋について、ザッと簡単に書いていきたいと思います。

 

ここで紹介させていただくものが全てではありません。

ほんの一部です。

代表的なものを挙げさせて頂きます。

 

大菱形筋および小菱形筋

・両肩の間、肩甲骨内側に沿って痛みが出る

・背部の鈍痛

 

肋間筋(肋骨と肋骨の間にある筋)

・局所的な鋭い痛み

・呼吸に伴う痛み

体幹の動き(回旋運動)に伴う痛み

 

腹直筋(お腹の筋)

・局所的な痛み

・表面的な痛み

・鈍痛もしくは鋭い痛み

体幹の伸展に伴う痛み

 

横隔膜

・横隔膜は腰椎に付着(起始部)している

したがって、横隔膜に慢性的なストレスがかかると、上部腰椎の緊張が緩和されず、腰痛の原因となる

 

中部僧帽筋

・脊椎に近いところ(近位)であれば、

上部胸椎の棘突起に沿った痛み、局所痛、首の動きに伴う痛み

・脊椎に遠いところ(遠位)であれば、

鈍痛で、痛みの領域(範囲)は比較的、広がっている

 

下部僧帽筋

・姿勢の問題で症状が出てくることが多い

・肩甲骨上角周辺に拘縮

・傷害が原因になることは、まれである

 

上後鋸筋

・肩甲骨の奥の痛み

・慢性化していることが多い

・動作痛はないことが多い

三角筋後面、上腕三頭筋長頭、手の尺側側および小指への放散痛

 

下後鋸筋

・脊柱の動きで下部肋骨の痛みが出る

・胸腰椎の屈曲がわずかに制限される

・深呼吸では痛みが出ない(肋間筋や肋骨フィックセーションとの鑑別に必要な情報)

 

広背筋

・腰痛や肩の前部の痛み

 

これらの筋の問題に対しましては、十分に対応することが出来ます。

症状の改善は十分に可能です。

お任せして頂ければと思います。

 

たいなか施療室

T4症候群

今回は、T4症候群について書きたいと思います。

 

典型的な患者像

・年齢:35歳以上(女性によくみられる)

・姿勢:頭部前突位(頚胸椎部屈曲位、フラットバック)

・仕事:長時間の前傾姿勢(デスクワーク、歯科医など)

・過去の病歴:胸郭出口症候群、心臓や膵臓の疾患

 

余談ですが、心臓起因の痛みとしましては、

・胸・胸骨から左手にかけての関連痛(右手に出ることもある)で、運動によって増悪、休息で改善

・低気温の中や食後すぐのエクササイズ(運動)で症状が増悪する

 

T4症候群の症状

・前腕から手・指にかけての感覚麻痺

・手の熱感または冷感

・上肢が重く感じる

・上肢が浮腫んでいるような感覚

・上肢がムズムズするような感覚

・肩甲骨内側縁の鈍痛、硬さ

・夜間痛

・頚部痛

 

カニズム

・上部胸椎の椎間孔における交感神経の圧迫・刺激

・肋骨頚における交感神経の圧迫・刺激

・椎間関節(上部胸椎:T2~T5)からの関連痛

⁂ 肋骨のサブラクセーションが原因になっていることもある

・神経に行く細い動脈への血流障害

 

私が行う治療としましては、

・アジャストメント(上部胸椎・下部頚椎・上部肋骨)

・モビリゼーション(上部胸椎・下部頚椎・上部肋骨)

・軟部組織テクニック

・必要であれば運動(エクササイズ)の指導

 

この症状に対しては、私が行う徒手療法は非常に有効で効果的です。

かなりの高い確率で症状の軽減・改善が可能です。

 

ただし!この症状は内臓からの関連痛など、T4症候群が原因ではないパターンもありますので、まずは事前に念のため医療機関で診てもらうことをお勧めいたします。

そして、医療機関で診てもらっても重篤な問題がなく、何となく治療や施術や運動の指導などを受けているのだけど、イマイチ症状が改善しない、スッキリしないというようなことであれば、ぜひ当施療室をご利用していただければと思います。

ぜひ、お試しください。

 

たいなか施療室