脊椎すべり症
今回は、脊椎すべり症について書きたいと思います。
症状としましては、
・腰痛
・下肢痛(関連痛)
・腰部伸展位で症状悪化
などがあります。
原因としましては、
・脊椎分離症
・椎峡部(棘突起と横突起の間、上関節突起と下関節突起の間)の構造的疾患
などがあります。
私が出来る治療としましては、
・腰椎前弯曲の改善(脊柱全体の弯曲を改善させたり、仙腸関節を調整することで可能)
・筋膜リリース
・腹筋および脊柱筋の強化
などがあります。
とまあ、だいたいこんな感じなのですが・・・
基本的に、脊椎すべり症が原因で症状が出るというのは非常にまれです。
ほとんどないです。
ましてや脊椎すべり症の原因である脊椎分離症で症状が出ることは、ありません。
腰痛の症状で来られる方の中で「以前、整形外科で分離すべり症と言われました」と、そして「まあ、そういう感じなんで、この腰痛は無くならないんですよね」のような悲観的なことを言われる方がおられます。
しかし、それは大きな勘違いです。
今まで、そういう方を診てきましたが「あっ!これは間違いなく脊椎すべり症が原因だな」というようなものは、まだ一つもありません。
大抵は、それ以外の他に原因があることが、ほとんどです。
もし腰痛があり、これは脊椎すべり症だからとか、脊椎分離症だから仕方がないなどと思われているような方がおられましたら、ぜひ一度、当施療室で診せていただければと思います。
決して悪いようにはいたしませんので。