硬直性脊椎炎
今回は、硬直性脊椎炎について書きたいと思います。
イントロダクション
・慢性的進行性の炎症である
・痛み、炎症、そして進行性の脊椎と左右仙腸関節の硬化が特徴である
・原因は不明であるが、90%の患者は若い男性である
・遺伝的な要素が強い
・朝の症状が多い
原因
・脊椎硬直に伴う仙腸関節の関節炎
・特に仙腸関節に存在する靭帯付着部の靭帯の炎症、硬化
症状
・最初のサインは仙腸関節の痛みである、また腰椎周辺の痛みを伴うこともある
・慢性的な腰痛と硬さ
・殿部、大腿部(前面、後面)への関連痛
・運動と共に症状軽減
・仙腸関節への症状ー50%
・股関節、肩関節、膝関節への症状ー50%
痛みのパターン
・休息時に悪化
・殿部痛(多い)
・夜間痛
・運動による痛みの改善
・症状の悪化と改善を反復
関連痛
・仙腸関節の痛みに伴い、殿部・大腿部へ関連痛が現れる
・関連痛が発症から数年後に現れることもある(馬尾神経の変性等)
私が行える検査
・腰椎前弯曲の欠如があるかチェック
・脊椎の可動域検査(特に腰仙関節の可動域制限のチェック):まず側屈の制限、それから屈曲と伸展
・Schoberテスト
私が、この疾患に対して出来ること
・手技による腰部・骨盤部のケアおよび全身調整を行なうことで、痛みや凝りの緩和や可動域の改善を図る
・姿勢や運動についてのアドバイス
この疾患につきましては、まず病院等の医療機関を受診していただいて、しっかり検査をしていただいて、的確な治療を受けてください。
薬による治療などが必要だからです。
その上で、補助(サブ)的に当施療室をご利用していただくと、より効果的ではないかと思います。